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長崎原爆の日。長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典 [ニュース]

本日8月9日は長崎原爆の日
69年前の長崎に、人類史上2発目の原爆が投下された日です。

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長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典が行われました


本日8月9日は、長崎に原爆が投下されてから69年目を迎える長崎原爆の日です。

長崎市は平和公園にて、台風11号の接近により強風が吹き荒れる中、
長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典が行われました。



平和公園の北端にある平和祈念像は、神の愛と仏の慈悲を象徴しています。
垂直に高く掲げた右手は原爆の脅威を表し、水平に伸ばした左手は平和を、
横にした足は原爆投下直後の長崎市の静けさを、立てた足は救った命を表し、
軽く閉じた目は原爆犠牲者の冥福を祈る、という思いが込められています。

式典には、各地の被爆者や遺族の方々、安倍首相のほか、アメリカ、フランス、インドなど
核保有国の代表が出席し、アメリカのキャロライン・ケネディ駐日大使は8月6日に行われた
広島市の平和記念式典に引き続き参列されました。

日本に2度目の原爆が投下された時刻「午前11時02分」には、長崎の鐘が鳴らされ、
参列者全員で黙とうし、犠牲者の冥福を祈りました。


長崎市の田上富久市長は平和宣言において、核兵器保有国と日本を含む核の傘の
下にある国に対し、核兵器禁止を求める国々と協議の場を設けるよう呼び掛けました。

また、
『核兵器のない世界』の実現のために、いつまでに、何をするのかについて、
 核兵器の法的禁止を求めている国々と協議ができる場をまずつくり、対立を越える第一歩を
 踏み出してください。
 日本政府は、核兵器の非人道性を一番理解している国として、その先頭に立ってください。
と訴えました。

また集団的自衛権の議論を機に、平和の原点が揺らいでいるのではないかとの不安と懸念が
生まれていることを指摘し、
長崎は『ノーモア・ナガサキ』とともに、『ノーモア・ウォー』と叫び続けてきました。
 日本国憲法に込められた『戦争をしない』という誓いは、被爆国日本の原点であるとともに、
 被爆地長崎の原点でもあります。
と来年の被爆70年までに、核兵器のない世界の実現に向け、大きく前進することを期待しました。

出典:長崎市平和・原爆ホームページ「平和宣言」


被爆者代表の城臺(じょうだい)美弥子さんは「平和への誓い」を読み上げ、
集団的自衛権の行使容認について、日本国憲法を踏みにじる暴挙であると厳しく批判し、
「被爆者の苦しみを忘れ、なかったことにしないでください」と訴えました。

出典:ハフィントンポスト「平和への誓い」



安倍首相は式典のあいさつで、
来年は、被爆から70年目という節目の年であり、5年に一度の
 核兵器不拡散条約(NPT)運用検討会議が開催されます。
 『核兵器のない世界』」を実現するための取組を、さらに前に進めていきます
と語り、非核三原則を堅持する考えを強調しました。

出典:首相官邸ホームページ「長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典あいさつ」 ※動画有り

出典:政府インターネットテレビ ※動画有り

長崎に投下された原子爆弾の被害


1945年8月9日の午前11時02分に、アメリカ軍により日本の長崎県長崎市に投下された
人類史上二発目の核兵器である原子爆弾「ファットマン」は、凄まじい熱線と爆風と放射線を発し、
一瞬にして7万4千人もの尊い命を奪い、約36%の建物を焼き払ったと言われています。
また爆風で起きた火災により、焼けてしまう家が多くあり、倒れた家の下敷きになったままで、
たくさんの人が火災によって命を失うなど、被害は大きく広がったそうです。
かろうじて生き残った7万5千人の負傷者の方々も、被曝による放射能障害などの後遺症に
長期にわたり苦しみ、悩まされてきました。

原爆殉難者名奉安箱には、この1年間で死亡が確認された被爆者3,355人の氏名が書かれた
原爆死没者名簿3冊が新たに奉安されたそうです。
これにより、奉安された死没者の総数は、16万5,409人になったそうです。

今も世界は核兵器であふれている


私は今日は仕事が休みだったので、NHKやUstreamでLive中継されていた
長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典の模様を子どもと観ていました。

小学生になる娘は、戦争のことや原爆についてはまだ学校で習っていないようで
知らなかったため、色々教えてあげたのですが、会話の中でふいに

また使うの?

と聞かれ、答えに戸惑ってしまいました。


今日においても世界には1万6千発以上の核弾頭が存在すると言われています。
しかもこれは公開されている情報のみの数値であり、核保有の疑いのある国の
数値は正確には分かっていません。

核兵器の保有国は、アメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国の五大国のほか、
インド、パキスタン、北朝鮮が保有を表明しています。
イスラエルは公式な保有宣言はしていませんが、核保有は確実とみられています。

現代においても世界には、1万6千発以上の核兵器が存在する

改めて考えてみると、これは本当に恐ろしいことですね。
またこの中には、原爆の数百〜数千倍もの破壊力を持つ「水素爆弾」も
含まれているそうです。
世界はまだまだ核兵器であふれています。


さらに21世紀現在においても核開発は続いており、近年でも核実験
行われているというのが現状です。

中でも中国の核実験の被害は甚大で、1964年から1996年までの32年間に、
非公開の核実験を46回も行い、129万人が被害を受け、うち75万人
亡くなられたと言われています。

これらの核実験により、自国内の住民に健康被害が多数発生し、大きな環境破壊と
汚染をもたらしています。

出典:大紀元「中国核実験、32年間で46回も」


戦争時ではなく、核実験によっても核兵器が使用され、
被害が出ているなんて。。
なんとも悲しい世界の現実があります。

広島・長崎への原爆投下について米メディアで賛否沸き起こる


米メディアでは、原爆投下について、「正しい判断だったとする意見」と
「原爆は必要なかった」とする意見が報じられています。

【正しい判断だったとする意見】
フォーブス誌は、原爆の日を「何が起きたかと同時に、それによって
何が防げたかを考える意味で重要な日だ」と語る
スタンフォード大学フーヴァー研究所研究員で医者でもある
ヘンリー・I・ミラー氏の主張を伝えている。

同氏は、「ダウンフォール作戦(主にアメリカで構成される同盟国連合による
日本本土上陸)」が行われずに済んだのは、原爆の結果だと言う。
また歴史家のビクター・デイビス・ハンソン氏は、ふたつの要因を原爆投下の
正当性として挙げている。
ひとつは、大勢のアジア人が日本の占領下で毎日死んでいたこと。
もうひとつは、マリアナ諸島から沖縄へB29が移動してくる計画があり、
そこで攻撃が実施されていたら、先のふたつの原爆よりもっと多くの被害が
出たであろうことだという。

第一次大戦下で、ヨーロッパが非常に多くの若い男性を失ったその記憶は
30年後も鮮明だった、とミラー氏は言う。
1945年、軍司令部と政府は、その歴史を繰り返したくないという点において
戦略的にも倫理的にも正しく、もしその英断がなかったら、アメリカの
戦後ベビーブーマーはもっと少なかったことだろう、と述べている。

【真実の隠蔽による正義神話】
一方、『Scoop』は、「アメリカでは、広島と長崎の原爆について、真実が
検閲により削除された誤った歴史教育が行われている」と主張する
ゲイリー・G・コールズ氏の意見を伝えている。
コールズ氏は元医者で、現役時代は、退役後重度の精神疾患や
トラウマに苦しんだ軍人および民間人の診療を行い、今は非暴力による
平和を訴え執筆を続けている人物であるという。

マッカーサーの最初の仕事はまず「広島、長崎の原爆の恐ろしさを
証拠づけるすべての写真、書類を没収もしくは処分すること」だったと
コールズ氏は言う。
米英が戦争で行った行為はすべて「誇りある自己犠牲に基づく誉れ高い行為」
であり、その他はすべて「蛮行」であるという洗脳が、政府・軍・および戦争から
莫大な利益を得る企業などにより行われ続けているのだ、と同氏は訴えている。

 ここにその一例がある。1995年、スミソニアン学術協会は、原爆の動機が
「真珠湾の復讐」であったことの言及を含む「被害国としての日本」を強調する
展示を企画した。しかし不都合な真実の開示は、右翼退役軍人および
他の軍関係からすぐに妨害が入り、結局その案はキャンセルとなった。
これはそうした動きのほんの一角に過ぎないという。

【原爆は必要なかった】
ルーズベルトおよびトルーマン政権の上層部は、原爆の数ヶ月間から既に
日本が戦争を終わらせる道を必至に模索していたことをよくわかっていた。
日本の降伏は、1945年の春にはもう目処がついており、
つまり原爆の必要はなかった、とコールズ氏は主張する。

 そうであるならば、なぜ原爆は投下されたのか。同氏はその要因について、
1)巨額の投資、
2)真珠湾の復讐、
3)科学的好奇心、
4)司令が既に8月以前に決定していた、
5)対日開戦を表明したソ連への対抗、
などであったと分析する。
事実ならば、いずれもやるせない理由である。

原爆は大勢の市民を犠牲にした。
それは国際法における戦争犯罪および人権侵害の定義に抵触する行為である。
アメリカは戦後、日本やドイツの戦犯を処刑したが、広島長崎の大虐殺を
指示した人物は一切お咎めなしのままだ、と同氏は指摘する。

【事実に目を向けよ】
今でも多くのアメリカ人は「我々の行いは世界の平和のため」という神話を
信じたがっている。
今更それを変えるのはもう遅いのかもしれない。
コールズ氏が呼ぶところの「フレンドリー・アメリカン・ファシズム」は、既にその目的を
達成しているのかもしれない、と同氏は嘆く。

それでもまだ、望みはある、と同氏は言う。
戦争の歴史に口をつぐむのではなく、真実に目を向け、事実を学ぶのだ。
アメリカ人にとってそれは心理的負担の大きい現実と直面することになるが、
アメリカが本当の戦犯になってしまう前に、そして膨大に積み上がった諸外国からの
恨みを一気に向けられる前に、アメリカの軍事主義、核兵器について学び、
よく考える時間を持ってほしい。
そしてぜひ、広島、長崎の祈念行事に目を向けてほしい、
と同氏は強く主張している。

出典:NewSphere 「原爆は必要なかった」 アメリカの“原爆神話”に異を唱える米識者の主張とはより、引用



世界でまた核兵器が使用されるかどうかは分かりません。

それでも広島と長崎では、毎年平和記念式典を行い、原爆死没者への追悼を行うとともに、
核兵器廃絶と世界恒久平和の実現を願って、「平和宣言」を世界に向けて訴えています。

世界恒久平和。
これを本当に実現していくためには、核兵器の廃絶とともに、人々がお互いに助け合うことのできる
思いやりの精神を持つことが必要だと思います。


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