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2014「ブラック企業大賞」はヤマダ電機が大賞受賞!そしてブラックで話題になって緊急ノミネートされたあの2企業が部門賞を受賞?! [ニュース]

2014年度「ブラック企業大賞」の結果やいかに!?

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2014年度の「ブラック企業大賞」はヤマダ電機が受賞!


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出典:ブラック企業大賞公式サイト


2014年9月6日の午後、東京都千代田区の会場にて、今年で第3回を迎えた
ブラック企業大賞」の授賞式が行われました。

過去2回は、東京電力、そしてワタミが大賞を受賞してきましたが、
今年の「大賞」には、従業員の過労自殺をめぐって訴訟が起きている
ヤマダ電機」が選ばれました。

「ヤマダ電機」は、従業員への過酷なノルマや、週間残業47時間などの
長時間労働で若い社員の過労自殺が相次いでいるなど、労働環境の悪質さが
際立っており、ネット投票でも最多票を集めて、「大賞」に選ばれました。
また部門賞のうち、ウェブ投票最多企業に贈られる「ウェブ投票賞」にも
選ばれています。

9月に緊急ノミネートされたあの2つの企業が部門賞を受賞!!


「ブラック企業大賞」を主催するブラック企業実行委員会は、9月に入って
話題となった以下2企業を緊急ノミネートしました。

株式会社 不二ビューティ(たかの友梨ビューティクリニック)
株式会社 ゼンショー(すき家)

そしてこの2企業が部門賞を受賞しています。


▼不二ビューティ(たかの友梨ビューティクリニック)

不二ビューティ(たかの友梨ビューティクリニック)には、「業界賞」が贈られました。

世間でも話題となった高野友梨社長が、女性従業員へパワハラを行った件が
受賞理由として挙げられています。

パワハラの概要としては、高野友梨社長が組合活動をしている女性従業員に対し、
(労働基準法通りにやったら)つぶれるよ、うち。それで困らない?
この状況でこんだけ働けているのに、そういうふうにみんなに暴き出したりなんかして、
あなた会社潰してもいいの?
と発言し、迫ったとされています。

授賞式会場では、高野友梨社長によるとされる音声(エステユニオンが提供)が
公開されたそうです。

この高野友梨社長による女性従業員への詰問は、2時間半にも及んだそうで、
女性従業員はその後、精神的なショックを受けて出社できなくなってしまったそうです。
この件については、高野友梨社長から長時間に渡る詰問を受けたとして、厚生労働省に
公益通報者保護の申し立てが行なわれています。

ちなみに、たかの友梨ビューティークリニックの職場環境ですが、10年近く働いてきた従業員でも、
一度も有給休暇を取得したことがないというほど劣悪だったことが明らかになっています。


▼ゼンショー(すき家)

ゼンショー(すき家)には、「要努力賞」が贈られました。

すき家は、店舗の運営を従業員1人だけで行う「ワンオペ」と呼ばれる
過酷な労働環境が取り上げられ、問題となりました。
この牛丼チェーン「すき家」を経営するゼンショーホールディングスには、現在
第三者委員会が環境改善を求めており、今後の対応が注目されることから、
「要努力賞」の受賞となっています。


そのほかには、アニメ業界で「月600時間労働」などの長時間労働の疑いを
持たれているA-1Picturesに「業界賞」が贈られました。

また企業ではありませんが、女性蔑視のセクハラ野次の真相究明を放棄した
東京都議会も、職場のセクハラと同様の環境型セクハラを放置しているとして
特別賞」に選ばれています。


以下が授賞式の動画です。
毎回ノミネートされた企業には、授賞式の招待状を送っているそうですが、
企業側からの参加者は現れず。。。
会場前方のノミネート企業席は、空席のままになっています。。

ちなみに受賞の際は、実行委員会スタッフが受賞企業の代理として
賞状を受け取っています。


出典:弁護士ドットコムニュース 2014.9.06 第3回ブラック企業大賞 大賞は「ヤマダ電機」

ブラック企業について考察


さて、2014年度のブラック企業大賞の受賞企業が決定したわけですが、
実際にブラック企業に務めて大変な苦労を経験されている方々が、今も
いることを忘れてはいけません。

ブラック企業批判について、最近の若いやつは根性がないとか働かなさ過ぎるといった
反論もあるようですが、精神論だけで乗り越えられた時代こそ、もう終わったのではないか
と思います。

じゃあ昔はブラック企業が無かったのか?というと、そんなことはありません。
過酷な労働を強いる企業もたくさんあったと言われていますし、上司のパワハラなども
往々にしてあったと聞きます。

それでも今ほど騒がれなかったのは、残業や休日出勤があっても、ちゃんと
ボーナスや昇給などで従業員に対価が支払われていた点が異なるからだと思います。

バブル好景気による終身雇用があった昔は、馬車馬のように働けばその分稼ぐことができたので、
個人の達成感は満たされていました。
給料は右肩上がりが続き、ボーナス以外にも年に数回、基本給くらいの特別手当が出たり、
忘年会や新年会、接待の時には全部会社持ちで高級料理を味わうことができたりと、
会社に対しても、将来に対しても安心感があったと思います。
そう、時間は無くてもお金には余裕があったのです。

中にはその稼いだお金で派手に遊ぶ人も多くいて、人生を楽しむこともできました。
企業も個人もお金を使うので、非常に金回りが良く、社会全体も潤っている状態。
どこも人手不足の状態で、高い給料が望める就職先なんていくらでもありました。
本当にいい時代だったんですね。。


それに比べると、今はそもそも企業の経営状況が厳しく、派遣やら契約社員など
不安定な契約形態が増加しており、例え正社員であったとしても、経営悪化時には
早期希望退職者が募集されて、従業員が大量にリストラされる始末。
会社に残るのか、どっちににしても従業員の使い捨てとして思えない扱いに、
ストレスと不安感を覚える人が多い状況です。

さらに仕事を頑張っても上がらない給料と待遇に、サービス残業は当たり前。
有給などろくに取れず、昇進しても管理職だからと残業代は支払われません。
私の知り合いの管理職の人なんか、一度労働した時間を時給に換算してみたら
ものすごいことになったと嘆いていました。。。
責任だけが重くのしかかり、管理職に昇進した意味はあったのかと。。


こう見てくると、現代のほうが不平不満が出やすいのは当然かと思います。
そして、明らかに度を過ぎた劣悪で過酷な労働を強いるブラック企業は、
実際に存在しています。
パワハラによって冷静な判断力や考える余裕まで奪われ、ほぼ洗脳された状態で
働かされてしまっている方が実際に多く存在しているのです。
やはり昔と今を単純に比較できるものではないと思います。


これらの体質改善や労働時間の適正化を行うのは、なかなかすぐには難しいとは思います。
しかしながら時代の変化とともに社会構造も変化してきており、少子化やグローバル化など
今後も大きく変わっていくことでしょう。
よって今後も発展を続けていくためには、働き方や考え方、企業の在り方を改めて
変化に対応していくことが必要なのだと思います。


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